ツユムシ

あれは、ちょうど1か月前のこと。


10月14日体育の日は夏日
前日は気温30度を越えた真夏日
東工大の中庭に
アンバークイーンが咲いていた
花色がアプリコット
花の中から
ユムシが顔を出した
しばらく見つめていた
瞬きしても
こちらが動くまでずっと
見つめて動かなかった




昔 好きになった人を
見つめる事が出来なかった
なぜだったんだろう
嫌われてしまうかもしれないという不安
「やめて」といわれる致命的拒否の怖さ
どうしても伝えたかった気持ちを
言葉では伝えられなかった
行動もぎこちなかった
せめてちょっと見つめることで
何とか気持ちを伝えたいと思った
そんな切ない行動も
相手には気付いてもらえなかった
悲しくて苦しかった初恋の思い出




時は流れ
少し図々しくなった今
愉快に楽しく老いらくの恋に
挑戦してみましょう
肩の力を抜いて・・・。