2013-01-01から1年間の記事一覧

ツユムシ

あれは、ちょうど1か月前のこと。 10月14日体育の日は夏日 前日は気温30度を越えた真夏日 東工大の中庭に アンバークイーンが咲いていた 花色がアプリコット 花の中から ツユムシが顔を出した しばらく見つめていた 瞬きしても こちらが動くまでずっ…

ヤマトシジミ

2,013年の最終章 少しずつ失われて行く自然環境 母のお腹で十月十日 その時までじっと待っている赤ちゃん 生まれる前に性別がわかってしまう医学 神から授かったもの その神秘さがどんどん科学の力で 解き明かされてゆく 冒涜と言いたいが 神秘だから空想が …

アキアカネ

アキアカネがしきりに飛びまわっている 旅客機の車輪部分に当たる前脚は 飛び立つとき 降りるとき そして止まったりする時に その脚を折りたたんだり伸ばしたりする 抵抗を少なく邪魔にならない様に 自然に折り曲げる 旅客機も同じようにそれを利用している …

五万節

学校でてから10余年 今じゃ天下の風来坊 通い慣れたる境川 昆虫撮ったり 5万匹 サバ言うなこのヤロー カメラ片手に10余年 今じゃ昆虫カメラマン 交尾交尾と追いかけて 川に落ちたの 5万回 サバ言うなこのヤロー ブログ作って10余年(ホントは数年だけど) …

アオクサカメムシ

アオクサカメムシ マンションの階段の壁に 緑に輝く物が視界に入った 近づくとアオクサカメムシが 雨にぬれていた 体中に水滴をつけて じっと動かない 背中の水滴が ツーゥ と背中を伝わって落ちた 顔や前脚の水滴も滑るように 下に落ちて行く 背中で小さな…

アカエグリバ

マンションの壁に 枯れ葉がついていた 通り過ぎたが ちょっとおかしい 戻ってよく見ると枯れ葉ではなかった 体が枯れ葉のように見える昆虫だった 目があり鼻もあった 天敵を欺くためなのか 人をまどわす擬態なのか 天敵の為と言うなら これだけ精巧に 擬態す…

トノサマバッタ

トノサマバッタの脚 トノサマバッタの手は脚である (ダイミョウバッタ) 前、中、後 3つの脚がある 前は手ではなくて 前脚と言うらしい 順に中脚、後脚 脚裏には 画鋲のように真ん中に はりがでている 草の茎につかまって体をささえたり 地面をけって遠くへ飛…

カマキリ

幼虫から成虫になっても 三角形の顔の中に 目 口 鼻 触角が 全てがおさまって 皺もなく つやつやした顔をしている 無駄なことはせず やる事はきっちりやって 次の世代を確実に残して 去ってゆく彼ら 僕たちは 赤ちゃん 幼児 子供 少年 青年 大人 そして老人…

オオクロアリ

昼間の気温が30度を切った翌日 二匹のアリを見た いつもは忙しそうに 動きまわっているアリだが 一匹は草の茎にいる イバラヒゲナガアブラムシの 甘い汁を吸って動かない もう一匹は後ろにいて 触角でもう一匹の体に触れたり 行ったり来たり落ち着きのない…

カナブン

闘い疲れて 大切な緑のよろいに 穴があいてしまった この季節になると ほとんどの仲間たちが 消えてゆく 生をまっとうして 静かに逝く みんな色々な生を 生きてきたのだろう 真夏の太陽のもとで 外敵に立ち向かい れんげ草の花の上で 幸せだった瞬間もあった…

キアゲハ

モミジアオイの深紅の はなに キアゲハの少しほころびかけた 大きな翅がかぶさるように 蜜を貪っていた 近寄ると すぐ飛び去ってしまった また戻ってきた 3回繰りかえして 蜜を吸い始めた 蝶の警戒心だったのか 秋の気配が忍び寄ってきていた 大きなキアゲ…

アキアカネ

この季節になると しおから蜻蛉から アキアカネに主役が代わる 季節の変わり目 蜻蛉の習性は 草の茎に止まると 先ず翅を水平に伸ばす 周りの様子をうかがい 安全を確認にしたところで 翅をハの字にして ゆっくり自然に溶け込んでゆく この状態になった時 多…

ジョロウグモ

ビルの屋上に小さい庭と シラカシ シャラノキ ソヨゴ アズキナシ が20本ほど植えられている そこに女郎蜘蛛のオスとメスが 生活していた メスは大きく赤、黄色、黒色で 大きなお腹に派手な模様を作っていた オスは小さくて目立たなく地味 ほとんど記憶に残ら…

アカボシゴマダラ

8月24日、近くの公園で葉裏にぶら下がっている蝶を見つけたもしかしたらアサギマダラか頭の中はアサギマダラでいっぱいあの筋骨隆隆のアサギマダラシャッターを切りまくった50回シャッターを切ったようだもっと撮りたかったがスーと舞い上がって消えた 嬉し…

セミ(秋立ぬ)

蝉もカナブンも 立秋の朝 階段にいた 気温が一日中30度を切らない 暑かった ほんとうに暑かった 階段が涼しかったのか 2匹、3匹 彼らは集まって ゴロンとひっくり返ったり うつ伏せになって脚を伸ばしていた もう何も怖いものはない 無防備な格好でも そして…

ミノムシ(みの吉、わが家に戻る)

六月の朝 消えたみの吉が 八月に戻ってきた ゴーヤの葉影にぶら下がっていた それも一番天辺に どこで何をしてきたか 問わないことにするが 体もスリムになって 身につけている蓑が 少し派手になったような気もする でもなにも問わない ある人から聞いた話だ…

アブラゼミ

地中で約6年幼虫として生活して 2013年8月3日地上にでてきた 東京は気温30.8度、湿度53%、曇り 彼らは 猛暑とか 酷暑だとか言って 口々に熱中症に罹らない様に 水分補給だ 塩分摂取だと騒いでいた そのころ歩道のコンクリートの杭を登って 地上にでて羽化し…

マツノクロホシハバチ

君の正体は マツノクロホシハバチ でも兄弟か姉妹かもわからない 手掛かりは 黒いめだまと黄色いからだ シンメトリーはきれいでも それがなぜかわからない だから自然はすごいのだ わからない事がおおすぎて 意味がないと思っても 無駄なことだと思っても み…

コフキゾウムシ

葛のおおきな葉の上で 天にむかってこしをふる まるい目玉で前を向き 大きな体のメスにのり オスはしっかりこしをふる 天にむかってこしをふる 誰に教えられた訳でなく 天にとどけとこしをふる 真夏の昼下がり 蝉時雨をききながら 微かにゆれる葉のうえで 天…

ホソハリカメムシ

日が暮れるまで友達と 外で遊んでいた子供のころ あれ どうなっているのだろうと 不思議に思うと 自分の空想の世界をどんどん膨くらませて 目を輝かせてその世界に入り込んで行った 事ってあったよね 腹ばいになって草のなかに潜り込むと そう 緑のトンネル…

ミノムシ

家に住み着いた蓑虫を みの吉と名付けた ベランダにある鉢植えの 花が咲いたディルを 全部食べてくれた このパワーを持って みの吉は行動した 30分で壁60cm登った 3cm位の体長で 蓑から体を半分ぐらい出して もそ もそとずって登るんだ ところで エベレ…

オカダンゴムシ

君たちの仲間は生き抜く術として 擬死という凄いテクニックを 使う事ができるんだね 危険を感じたら 高い葉の上からでも ポトリと地面に落ちて そこに丸まったり 横たわったり 結構長い時間 動かないでいられるんだね 敵から身を守るために 僕たちならその高…

むくんでいるのではなくて 太っていると思うよ 自分ひとりで蝶になるためには いろいろたくさん試練があるからね だから急いで大人になって欲しいよ いっぱい食べてね ダイエットなんて言って いられないよ 君にとって 一生は 長いのか 短いのか 解らないけ…

オオカマキリ

まだ生まれて間もない 脚も翅もやわらかくて薄い 体の色もまだ決まっていないようだし 葉の上でも歩き方がおぼつかない 形は親と全く同じ ただ小さいだけ 先輩たちの体の色は グリーン、ブラウン、薄いワインレッド いろいろあるね 何色になるのかな

クシコメツキ

梅雨入りの前に みどりと青が2対8の 黄金分割 この絶妙なバランスの中で 草の茎につかまって いとなみを始めたクシコメツキ あんまり見つめていると 悪趣味なんて言われるかもしれないね でも心を無にして観察したよ 昆虫たちにはあまり見られない 回転交…

クロウリハムシ

アグロステンマの花びらに乗って 蜜に近づこうとしてるのは クロウリハムシ 外来種の花は色は鮮やかでも 匂いは薄いものが多いね 初めて見た花の蜜を吸う事って 勇気がいるね くれぐれも落とし穴には気をつけてね 花の色香に誘われるのは 僕も同じだよ

クシコメツキ

穂先に脚をかけて しばらく動かなかったよ 寝ているんじゃなくて 青空を見ているようだったよ 少し クシコメツキの気持 代わって言わしてもらうよ 「こんな世界があったんだ!」 「この空はなんでこんなに青いんだ!」 「よし 空の果てまで飛んで行くぞ!」 …

クロスズメバチ

頭隠して なんて無防備な 隙だらけ 女王蜂のために 生まれくる幼虫のために 身を粉にして働く 危険に身をさらしても 一心に生きる 僕も見習おうかな 今さら遅いなんて言われちゃうかも でもその気持ち時々 思い出してみるかな 何が起こるか分からない世の中…

シオヤアブ

蜂、あぶ、トンボ たちは複眼だ 理科の時間に習ったよ 複眼で物を見ると 形も認識できてしまうんだつて それ図形認識能力って習つたよ という事は、 見える形が安全か危険か見分けたり 嫌いな形もあれば好きなものある という事か 彼らはきっと学習している…

ハラナガツチバチ

触角が一つない 原因はわからない 触角が一つない事以外 ケガはなさそうだね カメラのモニター画面を見ていたら 右脚をあげたその瞬間 バランスを崩して 羽ばたきもせず コロリと地面に落ちちゃった 飛べなかったんだ 触角って大切だね これから生きて行くの…