ミノムシ(みの吉、わが家に戻る)

六月の朝 消えたみの吉が
八月に戻ってきた
ゴーヤの葉影にぶら下がっていた
それも一番天辺に
どこで何をしてきたか
問わないことにするが
体もスリムになって
身につけている蓑が
少し派手になったような気もする




でもなにも問わない
ある人から聞いた話だが
オスは蛾にメスは一生蓑の中で
一生を送るという
そうするとみの吉でなくなるかもしれない
女の子の名前を考えなければ
咲とか彩芽と 迷うところだが
個人情報として扱うので、
名前は公表しないことにする