お〜い! どこに隠れているんだ?

夏の間、美しい緑を見せていた原っぱも、今や枯れ草色。
虫一匹、見あたりません。
土の中とか枯葉の中に潜み、
春が来るのを、じっと待っているのでしょう。


原っぱで見つかるのは、彼らの卵やさなぎです。
今月は、そんな風景をご紹介しようと思っています。
今日は虫たちのふたつの冬姿です。
まずは、写真をご覧ください。



これは、イラガの繭。漢字で書くと刺蛾。
幼虫は外敵を察知すると、体にある針から一斉に毒液を吐き出します。
刺されると大変らしく、刺(トゲ)の蛾でイラガ。
繭にも毒毛が付いているのもあるらしいので、ご注意を。





こちらは、ウスタビガの繭。
漢字では、薄手火蛾とか薄足袋蛾と書きます。
手火とは、提灯。そういえば、提灯の姿に見えなくもありません。


で、彼らが春にどう羽化するか。
その姿を、下からどうぞ。
どちらがどちらか、お分かりになるでしょうか。