ツマグロヒョウモン

ヒョウ柄のパンツをはいた色黒の妻、ではない。漢字で書くと「褄黒豹紋」。翅(はね)の褄(つま:
はし/端)の部分が黒く、ヒョウ柄のような派手な文様を持つ蝶なのである。この蝶、実は1980年代
までは近畿以東では見られなかった。
そう、熱帯や温帯域に広く分布する蝶だったのだ。それがなぜ
関東でもよく見られるのか。ひとつは、温暖化。そしてもうひとつは、食料問題といわれている。彼ら
の好物はなんとスミレ(オシャレな毛虫だ)。ビオラとかパンジーは、人気の園芸植物で都内でもよく
見ることができる。好物があれば、蝶だってどこにでも行くのだ。





この蝶、雌と雄では翅のデザインが違う。珍しいことに、雌の方が艶やかな文様を持っている。その
理由となるいくつかの説はあるが、まだその真実は解明されていないらしい。写真のツマグロヒョウ
モンは、雌か雄か。派手なようにも見えるし大人しいようにも見える。多分雄だと思われるがよく分
からない。もっと勉強しないと! 昆虫記ブログなんだから。