なぜ、テントウ虫はてっぺんを目指すのか?

赤や黄の鮮やかな色あい、半球体の美しい形、赤ちゃんのような何ともぎこちない歩き方。子どもたちに人気なの
もよく分かります。このテントウ虫、漢字で書くと「天道虫」。天(太陽)に向かって飛び立つ習性から名づけら
れたと言われています。そういえば、この虫を手にすると、指の先へ先へと昇っていき、やおらそこから空へ飛び
立ちます。草や花の上でも、常にその頂に向かいます。なぜなのでしょうか。ここからはカンと経験で書かざるを
得ません。だって、その答がネット上にないんです。







さて、テントウ虫の行動の前に人間を考えます。人は何の力で動かされるのかです。異性、命令、酒、金、食いも
の、エロ、名誉欲、祈り、権力欲、物欲、女房の小言……。もうやめます。なんだか悲しくなってきます。で、テ
ントウ虫です。この中から選ぶとすると、性欲と食欲かなと思います。草のてっぺんに異性がいれば、確かにそこ
を目指します。でも、なぜメスでもオスでもそこにいるのかという疑問は解決されません。
となれば、こたえは食欲。テントウ虫のエサであるアブラ虫がいるから、という仮説です。考えてみれば、アブラ
虫は草花のいちばん柔らかな所(つまりてっぺんあたり)が好きなのです。そのエサを狙ってテントウ虫はてっぺ
んを目指す!という考え、どうですかね。







本当は、テントウ虫から益虫害虫を考える文章にしたかったのですが,それはこの次に。